オーダーカーテンのdecorators
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2011年9月 with curtain講演会
  レールメーカーのTOSOさんが母体となり、カーテンデザインと文化普及のために日本のカーテンファブリックトップブランド10社が1同に会し新作のプレゼンテーションを企画者またはデザイナー本人がインテリアコーディネーターや専門店に向けて行うイベントです。
会場も有楽町の国際フォーラムと気合はいってます。
また、同時にその会場でひとりのデザイナー(今回はSHIOとヒデキの二人)にデモンストレーションとして10社分の新作を使ったディスプレイを製作させるという企画があります。
光栄にも今回はDECORATORSのヒデキとSHIOがオファーを受け、ディスプレイ&トークショーをやらせていただきました。

  1.マナトレーディング   6.川島セルコン  
  2.SINCOL   7.TOLI  
  3.SANGETSU   8.リリカラ  
  4.アスワン   9.五洋インテックス  
  5.フジエテキスタイル   トークショーhidekiの感想  

 
 
  1.「マナトレーディング」

ウイリアムモリスを使い、バロックデザインを素朴のスパイスで味付けしました。
 
   
 

 
デザインにあわせて5つのブロックをつくり前後にうねるアールのフレームをつくりバランスにしました。
 

 
バランスにはインターライナーを入れ、さらにヘムでシルエットを強調しました。
 

 
本体にもインターライナーをいれ、素朴感の出るようにはこひだのフリルをセンター1線でたたいてもらいました。
レースは色違いを上下に同継ぎし、ジョイントの糸目をトーソーさんのトリミングで目立たないようにしました。
 


 
  2.「SINCOL」

新作を見せてもらった瞬間、ふたりハモッって「KIDSで行こう!」となりました。
 
   
 

 
レースのすそに花のコサージュでお花畑のレリーフをつけました。

 

 
ドットとギンガムチェックのストライプの生地はドットを表に出るようにハコひだにして、クルミボタンで上下2箇所抑えました。
 

 
上部には大きな可愛い花のサークルにインターライナーを入れて、キルトしました。

 

 
上部にもスカラップをかけ、そこにもコサージュでおしゃれ。

 

 
  3.「SANGETSU」

エレガンスもクラシックもモダンも何でももってるサンゲツさんならばファッション感覚でどうでしょう?
ドレスのすそをワイヤーワークで。縫製側からは『香港映画じゃないんだから』
 
   
 

 
すそは5重に重ねて、ディオールのドレスのすそのように動かしました。
 

 
ドレープの上部サイドにつけたスカーフは、垂らすもよし、くくるもよしで、絶えずスタイルを変えることができます。
 

 

レースはフリルを隙間なく縫い付けてもらいました。
 

 
  4.「アスワン」

クラシックに大きく舵を取るアスワンさん
ならばぼくたちもということでビショップスタイル。
中世のドレスの肩袖ともチェスの駒とも見えるデザインを使いました。
 
   
 

 
上部にはギャザーのフラットバランスをあしらい、レールを隠すはずのバランスはあえてレールの下につるようにしました。
そのレールにはクラシックレールの代名詞TOSOさんの『グローサ28』を使いました。

 

 
このスタイルの欠点であるしぼみがちになるバルーンには中綿を入れて膨らませました。
どちらかといえばグラマーでボリューミーなデコレーターズ風のビショップに仕上げました。

 

 
レースにはペイズリーのプリントをあわせました。偶然ながら後ろの同継ぎレースの切り替えしがいい感じに重なりました。
レースオンレースでカラーやデザインを重ねる(レイアーといいます)のはトレンドでもあります。
 

 
  5.「フジエテキスタイル」

みんながあんまり使わないんだけどぼくたちがはまってるグリーンとイエロー。
タフタという独特のしわ感のある生地も定番にしているのもフジエさんならでは。
なのでこのブランドならばこれしかないでしょう。とにかくモード系で攻めました。
 
   
 

 
トップはスクエアーのゴブレット(デコレーターズオリジナルです)にグレーのバックルをつけました。
レールには「アーキテクト12」を使用。レールの上をランナーが走るというユニークでしかもデザインされたレールです。
 

 


裏地にソリッドなイエローを入れて、ハードブラックで細いパイピングを入れました。
タフタの動きのある生地質を生かしてすそをずらせて暴れさせました。



 

 
3Dのタイバック切れ目のなかにも違うカラーでエッヂを効かせています。
 

 
  6.「川島セルコン」

エレガンスの代名詞「スミコホンダ」の新作を使いぼくたちなりのJエレガンス。
本田さんのデザインで遊ぶのは少し腰が引けるのだけれども、すこしPOPにまじめに遊ばせていただきました(笑)
 
   
 

 
まずはパンジーを切り取り、立体てきなアイコンをつくり、バランスにデザイン。
バックにはグレーのフラットなバランスでコントラスト。
 

 
レースには国産に珍しいきれいなグリーンの無地レースにナチュラルのストライプを入れてシェードをあわせました。
 

 
すそはワイヤーワークと3重に重ねてドレスのすそのように。
本田さんのコレクションは日本では珍しくそれぞれのデザインが組みあわせることが出来るように色や素材感が考えられて作られてるんですね。
 

 
  7.「TOLI」

2012年のトレンドになるフェミンニンなフラワープリントを使いたくて、すでに自分たちで使ってるリボンスタイルであわせて見ました。
 
   
 

 
リボンはハードというよりはシャープなブラックで可愛くなりすぎないように形も整ました。
 

 
レースには大きなポンポンを白黒で交互にすそに付けたルーススタイルに。
 

 
すそにはボーダーを太さを変えて3本入れてもらいました。
 

 
  8.「リリカ」

はじめは違った生地で違うデザインをしていたのですが、寸前で待ったがかかり、チェーンジ!
急遽ファッションのインスタレーションからインスパイアーを受けたデザインを使うことにしました。
 
   
 

 
海外のブランドのものかと見間違うくらいよく出来たコンテンポラリーなデザインの生地をデザインにそってカットしてもらいました。
後ろにはバーチカルブラインドをカラコンで。
 

 
左右はアシンメトリーで、右はリボンにした生地をつないでいった様な仕上げで途中にクランベリーの赤でコサージュを2つ。
 

 
レールにはラインアーキというフェバリットなコンテンポラリーレールを使わせていただいて、
アクセントにタイバックSWTLをこんな感じで使いました。
 

 
  9.「五洋インテックス」

ここも新しい生地を見た瞬間にインスピレーションがわいたブランドです。
頭に浮かんだものは石。「なんじゃそら」がこうなりました。
ファブリックの「枯山水」
 
   
 

 
このバランスの生地を見たときにまず石を思い浮かべました。そんでもって石を並べてバランスに。
 

 
すその大きなアールはメカの幅寸法を超えて造ってもらったのですがこれがなにげに製作側をなかせたようです。
でもこういう既成概念の破壊が新しいデザインや可能性をうむのではないのでしょうか。
 

 
Wシェードはホワイトの前幕をあげると、同じ形のレースの水面(後ろ幕)が現れます。
 

 
  10.「トークイベント」

この「WITH CURTAIN」では、各ブランドのデザイナー方々のプレゼンの合間に、デモンストレーションのデザイン担当のヒデキとSHIO と 製作加工担当の後藤君とが作品説明をするトークショーと最後にインテリアビジネスニュースのぜんみょう編集長とヒデキのトークイベントの3本立て。

ぜんみょう氏との楽しいトークでした。
 
   
 

 

終始笑いのたえないトークイベントでした。

 

 
製作中の話として後藤君がヒデキたちの無茶振りを暴露してぼくたちが謝るというこちらも楽しかったです。
 

 

会場は大入り満員でした。

 

  「ヒデキの感想」

世の中には素敵なことがあるものです。
TOKYOでもなく、会社でもなく、平均身長にも達してないぼくたちにこんなお仕事のオファーが来るなんていい世の中なのかもしれません。
とは言え、今回で4回目、前任者の方たちのデザインとかぶれない。
しかし、頭に浮かぶテクニックはすべて使われた後でペンペン草も生えてない。
砂漠に二人降ろされた感じでした(笑)
美味く(うまく)出来たかどうかはみなさんの判断として、ぼくたちに今できることのすべてが詰まっています。

設備サイズの制約・1ブランド完結という生地の選択の制約・時間の制約などもあり、もちろん終わってから見るともっとこうしたかった、もっと出来たのではがあるのですが人は絶えず進化し続けてるのでしょう。

さらに研究探求し続けようと思います。
1日限りのイベントのつもりが新宿デザインセンタービルOZONさんでの展示というおまけまでついてきてうれしい限りです。   ヒデキ感激〜

いや〜カーテンってほんとーに楽しいですね〜。この仕事でタッグを組んだART-Kの後藤君を始めスタッフの皆さんお疲れ様でした。
TOSOの大津さんをはじめ企画室の皆さんヒデキとSHIOをピックアップしてくれてありがとうございました。
わざわざ会場まで足を運んでくださり応援してくださった方々、また、インターネット中継で応援してくださった皆様今までヒデキたちを応援して下さった皆さまほんとうにありがとうございました。
 
 

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