オーダーカーテンのdecorators
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2012年:ハイム 〜 オーダーカーテン インテリアを求めて海外遠征
 
今年のトレンドテーマは「モンタージュ」 広辞林で引くと
@写真で複数を組み合わせて1つの画像を作ることまた、そうして作ったもの
A目撃者の記憶を下に部分写真を合成して作り上げる似顔絵写真
B映画で各ショットのつなぎ方で単に足したもの以上の新しい意味を作り上げる技法
   
 
 
  今年も4つにテーマを細かく分けて説明されてました。 

1.COLOUR RIOT (色の騒動・一揆)
「洗練された光」がテーマイメージです。
虹のようなポジティブで強い光の色、人工的に作られた光の色をイメージしてもらうといいかもです。
デザインイメージは作りすぎたものではなく資材や道具に近いものを使う。
カーテンなら作りこみすぎずにただかけたりつったりするだけにして空間としてテキスタイルを表現しましょう。
ここ数年トレンドの幾何学は文化的(民族的)また、時間的背景によるものではなく、一歩進んで純粋にデザインとして使うというのがこれからの流のようです。
 
  強い色は何かと使いにくいものですが光を透過させて光の色として使うと使いやすくなりますよね。

たとえば窓にいつもより少し強いピンクのカラーレースをつることによって、部屋の中がほんのり色をおびる。でもレースをあければ部屋の色や雰囲気が変わります。
 
   
  ランプにカラーのシェードにかぶせるだけでもライトの点灯時には色が透過され、また消灯時には色はあんまり反映しません。
TPOで部屋が、場面が変わるのです。いえ,変ることが出来るのです。
家の中に色を入れることにより住まうことを楽しみましょうが隠れたテーマかもです。
カラーチャートもありますが、あまりいろの種類にこだわらずに、重ねたりして楽しみましょう。
しいて言えばピンクやブルーやグリーンが今年っぽいかも
 
 

 
カラーアクリル板がつられており、光の色のテーマを表現してました。
また、形を変えることによる見え方の変化を手前のスツールや立体が表現してました。
 

 
すでにロンドンのボンドストリートのセレクトショップではディスプレイに使われていました。
 

 
光(虹)のトンネル
虹のように光の中の強い色がテーマです。
光は消せば色が弱くなったりなくなるし、
実態のあるものに実体のないものを映し出すことが出来ます。
また重ねることも容易で、簡単に変化させることが出来る便利なものです。
 

 
ブースの奥には幾何学系デザインのつりもの
これはくるくると回ることによって見え方の変化を表現してます。
幾何学はここ数年いつもトレンドに取り上げられるのですが、今年は民族や時間的なつながりなしに使っていく「JUSTデザイン」という扱いです。
これも進化。
 

 
一応カラーチャートが出てましたが、あまり気にしなくてによいかもです。

 

  照明がLEDに変わりつつあり、その光は無機質でまだまだ演色性には問題があります。
そういった空間でファブリックが空間を変えることができるんではないでしょうか。
壁に色を入れていけば光を当てると壁が発色します。白い壁にカラーの光でもいい。
このトレンドを見ててこの辺が設計デザイナーからぼくたちデコする側へ渡され課題なのだと思います。
 

 
  2.DARK LUX 
「神秘的なエレガンス」がテーマイメージです。
ほかのものに贅沢を求めるのではなく、今あるものを使い続ける素朴な贅沢。
次の贅沢はもっとシンプルになっていくようです。
 
  「夜眠たいのに星空があまりにもきれいでもう少し起きていたい」こんな贅沢さ、わかります?
今までの美しさや豪華さの基準が変わりはじめているようです。

たとえば、ロココのメンディー二の椅子のようなこってりいかにもが豪華だったですがハイメ・アジョンのキッチュモダンだって豪華に見えるし、別にキンキラ使わなくたってラグジュアリーが演出できるのです。

ようは組み合わせ方、単品をどう使うかではなく重ねて組み合わせて複合の時代へと移ってるんだと、去年よりいっそうトレンドの使い手のぼくたちにバトンを渡された感じしました。

また、建築は容易に変化をもたらすことのできるファブリックで寿命を延ばせるとファブリックの重要性も強調されていたようです。
 
   
 

 
このブースはブルーのレースで囲まれてました。
 

 
入った正面にはたくさんのソファーに黒いファブリックがかけられてて,フォルムが豊かさを出すというインスタレーション。
形に対する概念も変わりかけてるんですね。

 

 
カラーは微妙な違いの黒の世界
大きなコントラストでなく、微妙な差異・グラデーションが今年は大事です。

 

 
ラグジュアリーの新しい解釈。素朴なラグジュアリー。
エレガントさがデザインでなくフォルムであらわすとこが今いのです。
この手のラグジュアリー常連デザインのダマスクやお決まりのこてこてモチーフが少ないのも今年の特徴です。
とにかく作りこみすぎないが大事
 

 
写真中央の下、とくじんさんのアルミの椅子もこのイメージで説明されてました。
二度と戻らない、絶えず変化・進化している、フォルムの概念の変化なんかが詰まってるのです。
 

  形の概念が変わりつつあります。
ほんの少しのゆがみがすわり心地がよかったり、形が変わることへの畏怖が喜びや楽しみに変わったり、ここでもフォルムというとてもシンプルな概念で豪華さラグジュアリーを表そうとしています。
形をシンボリックに際立たせることによって豊かさを表現する。
なので、シルエットをはっきり出す黒(ダーク)なのですね。
 

 
  3 CRAFT INDUSTRY  
ここは去年のUTILTYというカテゴリーの後の3つを加えて進化させたトレンドでした。
3.11の影響を最も受けたカテゴリーなようです。
工事資材を使う・未完成を感性で完成品としちゃう。
去年より進化してるところは、UTILTYの概念をいかに実践していくのかということです。
 
  チョイスされなければエコだって普及しないのです。
そのためには次のアイデアをどう見つけどうこなし、
どう付加価値をつけてチョイスしてもらうのかが大事。
 
  ここ数年のプロトタイプがアートとしてチョイスされてきて、
でもそれは結局コスト面からも広がりがなくて、(大量生産でないので高い)
それを既存のものとあわせれば使えるじゃないですかみたいな感じ。
クラフツマンシップ・手工芸品は高価ですが手ごろなものを合わせていけばアベレージコストは下がるのです。なのでチョイスが容易になるのです。
逆も真なり、安価なものも、センスのよい少しいいものとあわせると違う場面が出来るのです。

また価値観・発想の変革も大事だといってます。
中や仕組みが見える安心感(今まで隠していたのです)
柄をずらす・ぼかす・見せる補修・作りこみすぎない・ここでも単体の良し悪しではなく雰囲気という、組み合わせをトレンドの基調としていました。
 
   
 

 

いきなり編みこみのハイバックチュエアーがインスタレーションされてました。

 

 
こういうチベット系&モンゴル系民族デザインも今年のトレンドです。アンドリューマーチンハ早いナ〜。
このカンジノ生地を結構前からやってるもんね。
 

 
カラーチャートはこんな感じです。
去年の素朴+モダンは素朴+カラーという感じに変化しているようです。
 

 
未完成な美しさ(去年のWILDNESの流れです)
造りこみすぎないというのが大事。
 

 
馬具はサスティナビリティーの象徴だそうです。
 

 
トレンドは去年UTILITYの素朴+モダンから素朴+カラーと進化しました。
 

 
ここでの推奨カラーは赤です。
以前のファッションの世界にいたころよく景気が落ち込むと赤が流行ると言ってましたがまさに今年。
少しオレンジかかった赤が目に付きました。


 

 
チェックも今年も引き続き人気者に。
 

  無印商品のソファーをオズボーン&リトルの生地で張り替える。
シンプルなボイル地にトリシアギルドのトリムを付ける。
レースはミラーレースだけどドレープはフィスバで選ぶ。
ご法度だったクオリティーギャップも少し価値観を変えてかっこよく見せれる、
いえ、見える時代になってきたんですね。
チープ&チープ、咽ぶくらいのゴージャスにみんながセンスを感じなくなってきたのでしょ。
大事なのは少し勇気を出し、センスで遊ぶことかも知れません。
 

 
  4 SPLIT CLARITY  分かたれた清澄存在感のある同化
環境と同化を意識する。
以前は無理やりMIXしてカオスを作りましょうといってましたが、今年は無理せずあわせて作りこみすぎないがいいみたい。
 
  今まではごちゃごちゃのパワーみたいなのを使ってたんですが、今年はナチュラルな麻のクタっとした生地にケミカルな生地を単純に並べて吊る位でいいんじゃないでしょうか。
この思想の根底にはすべてをナチュラルでは補いきれないという現実的な問題に対してのソリューションなのでしょう。
 
  嵐の前の静けさ
物事には常に2面性があるんですね(スガシカオと桜井君のファスナーが頭ん中に流れました笑)
その2面をうまく使うべし、ファッションにはあるんですよね。
ダメージジーンズにジャケットあわしたり、スーツにスニーカーとかやっぱインテリアは少し遅れてる?
あくまでもオモテは静で裏に激しさがちらりと見える感覚が大事です。機能的に完全なものに魅力を感じなくなってきた30代が一番の消費ゾーンなんですよね。
なので、完璧に出来た機能美を備えたものを単純に見せても触手が動かないようです。なので少し未完なものをたして、心地よいものを造ることの重要性。機能的なもの+デザイン=世界にチャレンジできる
テキスタイルのアプローチの仕方を変えることが大事
使い方変えれば造り方が変わる(発想の転換)
 
   
 

 
カラーチャートはこんな感じ
 


 
会場にはミラー張りのBOXがいくつか置かれ中にはハンドクラフト系ナチュラルな照明 やパンチングブラインドなんかが飾られてて、究極の環境同化を表現してたんでしょう。
ブラインドは既存のものの象徴かも。
何度も書いてしまうのですが、今年は単品でなく組み合わせが大切です。
トレンドは「モンタージュ」なんですよ。
 

 
ナチュラルな生地とオレンジやイエローの色が目立ちました。
 

 
刺繍の入れ方も一様でないものが良く見かけるようになってます。


 

 
存在感のないチェアー。去年からのトレンドなんですが、この椅子が取り上げられるのには理由があって、
この1脚に錯覚・軽量感・エッジを効かす・シルエットなどなどキーワードがいろいろ詰まってるんですね。 (この写真は2011のメゾン)
 

  ベーシックなベージュのコットンの生地からちらりと見える裏地がケミカルなイエローだったり、
ナチュラルな家具のエッジが立ってたり、
高さ位置を少しずらしたり,3Dや錯覚使ったり、
ひょっとすると完璧なことと心地よさや楽しさとはまた違うのかもしれませんね。
「完璧」とは別の基準が出てきてるのでしょう。
はっとするような激しさが静の後ろにちらりと見えるくらいがいいのかもしれません。
規則道理の建前デコレーションを少しずらしていくのがいいんですね。
 

  ハイムのトレンドはこんな感じです。
多少ヒデキ的に解釈したところあるのですがあんまり難しく考えなくていいんだと思います。
ヒデキが今年ぽくやるならば、ナチュラルにケミカルな色や生地をあわしたり、
いつもより軽くやるとか、
ナチュラルなWOODブラインドに少し強いカラーレースをかけて使うとか、
ソファーにダバッとカバーかぶせるとか、
黒を使うときにゆるいグラデーションであわせていくとか。

逆に思い切ってハードな黒のアクセントを使うとか、何か今年らしくいきたいな〜と思っています。
皆さんもぜひチャレンジしてみてくださいね。
バディー越川クンの旅日記は
http://www.c-aube.jp/12euro/12top.htm
 


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